ブリーダーとは

ブリーダーとは、繁殖学を熟知し、繁殖に適した牡と牝をその頭数に見合った広さの飼育場で飼育し、繁殖学に準拠して繁殖を行う者のこと。
難しくいうとブリーダーとは、上記の内容になりますが、良いブリーダーとはこれに付け加えて、以下の条件が必要だと考えられます。

24時間365日犬をケアできる
人員の確保

ブリーダーはブリーディングのために24時間365日を費やす必要があります。
例えば、2人で3頭(牡1頭と牝2頭)を飼育繁殖しているとします。
お産は夜中が多く、自然分娩での出産には、出産頭数にもよりますが、小型犬でもたいてい5~12時間くらいかかります。
それを2人で交代して見ていたら、翌朝からの犬たちの世話はどうなるでしょう。
犬たちの世話だけではなく、お客様への対応(子犬をご紹介したり、アドヴァイスのメールや電話対応をしたり、里帰りに応じたり・・・)にも大きな影響が出ることは必至です。

繁殖場の設備拡充、衛生管理

ブリーダーとしてブリーディングするためには当然です。

お客様へのアフターフォロー

理想の犬を作出し、育てるだけがブリーダーではありません。
お客様と犬が素晴らしい生活を送るために、ブリーダーの知識と経験をご家庭で実践できるレベルに落としこみ、お伝える事が必要です。

計画繁殖が出来るだけの
交配技術がある

交配技術が低いとベストな組み合わせでのブリーディングプランを立てられず、ブリーダーが理想とする子犬が生まれません。
(モトコランドでは交配時、牝犬の保体方法が他のブリーダーとは全然違います。 人工授精時は採精してすぐにカテーテル受精しています。)

犬種の育種改良を究めたい
という欲求

そのためには、どれだけ遠くの国からであってもその血統を入れるための根気と労力を努力と感じない資質が必要です。
ブリーダーはこの相反するような感覚を普通に持ち合わせることが大切です。

世界中のブリーダーを知る

日本には元々ブリーディングの土壌がありませんでした。
非常に歴史が浅く、海外より劣っている面がある一方、優れている面もあり、自犬舎の優劣を自覚するためにも国内だけでなく、海外のブリーダーをよく知らなければいけません。

ブリーダーとしても人間としても
立派になる努力をする

犬を育てるのは人間(ブリーダー)だから、その人間(ブリーダー)の見識が高く、広い視点で物事を捉えられなければ、自犬舎の犬にもお客様にも良い影響を与えられない。

・獣医師に任せきりにせず、ブリーダー自ら顕微鏡を覗く。
・訓練士に任せきりにせず、ブリーダー自ら子犬に躾を入れる。
・トリマーに任せきりにせず、ブリーダー自ら犬をトリミングする。

病気を見つけたり治したりする専門家は獣医師であり、犬の躾の専門家は訓練士であり、犬の美容の専門家はトリマーです。
ブリーダーにはこれらすべての要素が求められます。

ブリーダーは一体何のために
ブリーディングをしているのかを
明確にし、
実行し続ける。

ブリーダーの中に犬に対する愛情が希薄な人はいないと思いますが、優れた愛犬家が優れたブリーダーなわけではありません。 ペットショップに夢や理想を聞いてみましょう。
ブローカー(ブリーダーから仕入れて販売しているネットの業者さん)にもブリーディングの事を尋ねてみてください。
そして、何よりブリーダーにブリーディングの理念を聞いてみましょう。 本当に良いブリーダーならきちんと答えてくれます。