教育係のレオンベルガーとトイプードルの子犬

2023年11月23日

パピー合宿の一環、教育係のレオンベルガーとの触れ合いは城野様のリラ(青いリボン)と長田様のラムネ(ピンクのリボン)と右納様のなこ(白いリボン)が写真に納まっています。

 

今日はまったく違うお話をひとつ。

ボストンテリアのサイトに書いた記事と関連するお話です。

 

性格の形成や能力、病気や健康が先天的か後天的か。

また先天的か遺伝的か。

 

これはブリーダーにとって謎が多く、ロマンのあるテーマですが悩ましくもあり、

私たち人間の思い込みや欲が強ければ強いほど一喜一憂するものです。

飼い主さんも同じですね。

分からない未来を心配するより、楽観的ですべてを受け入れようと思うのが正解だと思うわけですが、「思ったように育ってほしい」と願うのが人情ですし、お金が絡むのでややこしくなる面もあります。

 

人間世界は時代背景や宗教や制度のしがらみや不妊症など諸問題を別とすれば、自由に結婚相手を選び子孫を残すことが多いですね。(強制不妊手術は人類の長い歴史の中でもつい最近のできごとですから、これも今となっては驚きですが)「自由」といいましたが案外自由な方は多数ではないのかもしれませんね。

 

すべてではないとはいえ、多くの人々は遺伝や先天的な性格や能力や病気や健康を意識せずに出生しているはずです。神や仏にお祈りしても基本すべては未知なるものとして私たちが誕生しています。

 

遺伝子を人為的後天的に操作(訓練)しようとする動きもあるようですが、まだまだマイノリティーですね。自分の遺伝子を変えられるそうです。

 

仮に、子孫の遺伝子のことを考えてお互い結婚相手を選ぼうとしたとして、各々解析された遺伝子情報を把握し管理し、相手に開示できるだろうかと想像すると、今の時代感覚では非現実的です。

 

こういった分野は家畜の世界の方がはるかに進んでいます。

家畜といいましても豚や牛などのいわゆる経済動物です。

もちろん牛や豚の意思ではなく農家さんの意思によって、ある程度の遺伝子情報を得て交配相手を選びます。まだまだ分からないことが多いと思いますが。

 

家畜の世界の計画交配はペットの分野とは大きく違いますし、ヒトの世界は倫理的な課題もあって経済動物より遅れていても仕方がないと思います。

 

「私は50代で大腸がんの発症率が70%なんです」と20代の時に婚約者に情報開示できるでしょうか(笑)。